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向精神薬依存

現在、薬物依存症の原因として、1位は覚醒剤、2位は危険ドラッグ、そして3位に向精神薬(睡眠薬、抗不安薬等)となっています。向精神薬の服用で薬物依存症になった患者の割合が、平成12~24年の12年間で約2倍になったことが最近の研究で示されています。

また向精神薬依存は、他の物質使用障害と関連していることが多く、他の物質の不快な作用を軽減するために使用されることがあります。向精神薬依存では鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬に対して、耐性や離脱が見られます。すなわち耐性の出現によって、通常の用量では効果がなくなり、より高用量の使用を求めるようになります。不安や不眠などの症状を理由にその使用を正当化し続けますが、向精神薬の探索行動が目立ち、時には処方してくれる医療機関を探し求めます。時には大量服薬を行うこともあります。

離脱の症状としては、自律神経の過活動、手の震え、不眠、嘔気嘔吐、不安、精神運動興奮、けいれん発作なそがあります。これらの症状は一見すると、当初、抑うつ状態や不眠などで向精神薬を処方された標的症状と似通っており、離脱症状なのか、もともとの症状の悪化なのか分からないこともあります。
その他の症状として、脱抑制的な行動が見られます。
事故や対人関係の問題(口論やケンカ)、仕事や学業成績の低下などが見られます。

参考までにアメリカ精神医学会の診断基準を載せておきます(DSM-5)(cf:DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル)

鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬使用障害

A.鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の問題となる使用様式で、臨床的に意味のある障害や苦痛が生じ、以下のうち少なくとも2つが、12か月以内に起こることにより示される。

  1. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬を、はじめ意図していたよりもしばしば大量に、または長期間にわたって使用する。
  2. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬を減量または制限することに対する、持続的な欲求または努力の不成功がある。
  3. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬を得る為に必要な活動、その使用、またはその作用から回復するのに多くの時間が費やされる。
  4. 渇望、つまり鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の使用への強い欲求、または衝動
  5. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の反復的な使用の結果、職場、学校、または家庭における重要な役割の責任を果たすことができなくなる(例:鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の使用と関連して、仕事をたびたび休む、または仕事の能率が不良、学校の欠席、停学、または退学、育児または家事のネグレクト)
  6. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の作用により、持続的または反復的に社会的、対人的問題が起こり、悪化しているにも関わらず、その使用を続ける(例:中毒の結果についての配偶者との口論、身体的ケンカ)
  7. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の使用のために、重要な社会的、職業的、または娯楽的活動を放棄、または縮小している。
  8. 身体的に危険な状況においても鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の使用を反復する(例:鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬による機能不全中の自動車運転や機械の操作)
  9. 鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬により、身体的または精神的問題が、持続的または反復的に起こり、悪化していると知っているにも関わらず、その使用を続ける。
  10. 耐性、以下のいずれかによって定義されるもの
    a.中毒または期待する効果に達するために、著しく増大した量の鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬が必要
    b.同じ量の鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬の持続使用で効果が著しく減弱
  11. 離脱、以下のいずれかによって明らかとなるもの
    a.特徴的な鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬離脱症候群がある。
    b.離脱症状を軽減または回避するために、鎮静薬、睡眠薬、または抗不安薬(またはアルコールのような密接に関連した物質)を摂取する。

 

治療

まずは薬の整理が必要になります。患者さんの中には、何種類もの薬を飲んでいる人も少なくありません。また依存に伴う症状とはわからず、もともとあった症状がなかなか治らないと思っている方も少なくありません。

疾患教育を中心として治療を行い、原症状の改善のために薬物の調整を図ります。また他の依存性疾患と同じく、対人関係の問題や社会的な問題を抱えている方も多く、長期的なサポートが必要となるケースもあります。

 

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