職場結合性うつ病
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こんばんは。さっぽろ麻生メンタルクリニック院長の長岡です。
週末金曜日の夜、自宅でゆっくり過ごされる方もいれば、まだ仕事で残業という方もいるかもしれません。
世の中がとても便利になったけれども、その便利さを維持する為に働き方もおおきく変わりました。サービス業の増加、業務のIT化などで、現代の労働者はより緻密で正確な仕事を要求され、かつその仕事のスピード、量ともに多くを要求されています。
このような過重労働を背景にしたうつ病は職場結合性うつ病と呼ばれ、働く人のメンタルヘルスを考える上で大切な概念です。
職場結合性うつ病を 疑う状況として、以下のことが挙げられます。
仕事が忙しくゆとりのない毎日をすごしている。
残業が続き、睡眠時間が1日4時間程度。
仕事には行っているが、判断力、注意力が落ち、ミスが増える。
業務上の要求に応えられず、取り残された感がある。
仕事で十分な成果が出せず、会社から評価を得られず不全感が強い。
無理をして仕事には行き続けるので、周囲の者からは異常に気づかれにくく、突発的な自殺企図で初めて気づかれることも多い。
職場結合性うつ病で見られる症状は、過重労働で身体と精神が疲弊仕切っているため、色んな身体症状、不安、焦燥などを認めるのが一般的です。
職場結合性うつ病の治療には、労働環境の相談も必要となるので、職場、産業医の先生と連携して治療の枠組みを作っていく必要があります。
麻生メンタルクリニック院長の札幌・心療内科ブログ
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