うつ病らしくないうつ病?part3
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さっぽろ麻生メンタルクリニック院長の長岡です。
元々ある腰痛のせいか、膝裏も痛んだりとやや体調が優れない1日でした。
前回に引き続き、うつ病らしくないうつ病のテーマです。仮面うつ病という言葉は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
うつ病らしくないというのは、適切かどうか分かりません。ただうつ病の早期などでは、精神症状よりも身体症状が前景に出ていることがあり、ご本人も身体科を受診するけれどもなかなか良くならないということがあります。つまり仮面うつ病とは、憂うつ感などはあまり目立たず、全身の倦怠感、肩凝り、頭痛、めまい、腹痛、食欲低下などの身体症状が目立つ場合を指し、患者さん自身もうつ病とは疑わず、内科や整形外科などを受診するも改善せず、治療開始が遅れ、深刻な状態になる場合もあります。
仮面うつ病を疑うポイントを挙げます。
身体症状で悩んでいるが、検査等では異常はない。
内科や整形外科などに通院しているが、一向に良くならない。
いろんな病院に通っている。もしくは複数の科に通っている。
症状に日内変動がある。
以前、見ていたテレビを見なくなった。
好きな趣味に取り組まなくなった。
外出もあまりしなくなった。
化粧もしなくなった。
集中力が落ち、仕事でミスが増えた。
これらの症状が前景に立つ場合は、うつ病の早期で仮面うつ病という状態も考えたほうがいいかもしれません。
麻生メンタルクリニック院長の札幌・心療内科ブログ
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